PF様
映画「ある機関助士」の撮影に使用された急行みちのくの編成についてとの事
ですが、今のところレスも無く、やはり撮影に使われた車両の特定はかなり困難
であると思われます。
実際の撮影日(ネット上の情報によると昭和37年10月25日クランクイン・
昭和38年2月16日クランクアップ)には、舞台である上野-水戸間の牽引機は
電気機関車(EF80)に変更になっているようなので、走行シーンの撮影は
水戸以北で行われたのか、撮影用の臨時列車を運行したのか、はたまた
まったく別の列車を撮影したのかと思われますが、いずれにしても基本的には
その時点での「みちのく」の編成が使用されていた事が多いのではないか
と思います。
一方、物語の設定は上野-水戸間がC62牽引であった昭和37年10月ダイヤ改正前
なので、物語の中のセリフとしては当然C62牽引時代を再現するはずであり、
映像の編成とセリフには乖離があるものと思われます。
昭和37年10月ダイヤ改正直前の昭和36年10月ダイヤ改正における所定編成は
マニ スロ54 スロ51 スシ28 スハ43 スハ43 スハ43 スハフ42 スハ43 スハ43 スハフ42
といった11両編成であったようです。
閑散期には1両程度減車され10両編成での運行もあったのではないかと思われる
ので、現車10両というのはありえたのではないかと思います。
ただ、劇中のセリフでの「現車10両の34車」の「34車」という部分は謎です。
私の認識ではこの部分は換算両数だったと思うのですが、上記編成はほとんどの
車両が「ス」級であり積車換算両数は4.0なので、スハ43の一部がオハ47等に
代わっていても、10両編成では換算両数は40前後になると思われます。
私の認識が間違っているのか?、どなたか詳しいことがわかる方がいらっしゃい
ましたらフォローお願いできればと思います。
参考資料
改訂版往年の客車列車編成表(アルモデル)
名列車列伝シリーズ18 東北客車急行(イカロス出版)
日本国有鉄道監修時刻表 1961年10月号
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