国鉄マニアのモデラー様
奇しくも、今日は関東大震災から100周年だそうですね。
まず、大前提としてアニメの話なので、公式にどの形式をモデルにしたという情報が無い限り、
あくまでもモデルとした形式を推測する事しか出来ません。
「牽引機については形式が6700形とわかりました」との事なので、ネット上でスタジオジブリ
責任編集の「ジ・アート・オブ 風立ちぬ」に関する記事にたどり着いたものと思われますが、
客車については同様の記事を探し出す事が出来ませんでした。
関東大震災の発生日が、ちょうど100年前の1923年(大正12年)9月1日なので、当時の国有鉄道の
主力客車は1920年から製造されていたナハ22000形(昭和3年以降の形式呼称:以下同様)か、
1910年から製造されていたホハ12000形だと思われますが、木造客車でダブルルーフといった点は
合致しますが、アニメにおいて特徴的なオープンデッキではありません。
当時、幹線においてオープンデッキの客車が存在していたかどうかがわかりませんが、明治後期
1906年(明治39年)に鉄道国有法が施行された後に製造されたオープンデッキの客車は無い
ものと思われます。
あとは国有化前の私鉄時代からの引継ぎ車両たちですが、国有化から20年近く経過している
時期であり、大正後期でもある1923年にオープンデッキの客車だけで編成された列車が存在
していたかどうかが疑問です。
といったところから推測ですが、スタジオジブリの絵作りのこだわりから、時代考証よりも
客車のディティールに重きを置いて、現存していないナハ22000形等ではなく、現存している
木造客車でありオープンデッキの客車である明治村の客車などをモデルにしたのでは
ないでしょうか?
走行中に帽子を飛ばされるという重要な場面の演出にはオープンデッキが必須でしょうし!
といったところで、あくまでも私の推測ですので、どなたか詳しい事情をお知りの方が
いらっしゃいましたらフォローしていただければ幸いです。
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