国鉄マニアのモデラ―様
仙コリ様のおっしゃる通りですが、ちょっと補足します。
同時期にほぼ近い形態で登場したオユ10形とオユ11形の違いは、区分棚の数です。
11形の方が区分室が広いため、側面上部の採光窓が1つ多くなっています。
「鉄道ピクトリアル2017年2月号別冊 国鉄形車両の記録 10系軽量客車」によれば、
東京−門司間を結ぶ取扱便は区分棚数を従来車より多く設置した車両が用いられ、
これに対応したのがオユ11形ということです。
鉄道郵便の業界では、「東門線」という専門用語もあったかと記憶しています。
このような線区の特性に合わせた特殊仕様車でしたから、
鉄道郵便が衰退に向かった晩年は別として、
東海道・山陽筋以外ではまず使用されなかったのではないかと推測します。
もっとも遠目では10か11か判別しづらい双子のような形式ですし、
それよりも各形式内での非冷房車と冷房車の違いの方がはるかに目立つくらいですから、
模型でどう“運用”されるかはオーナー様のこだわり次第でしょう。
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