倶楽部メモ(808)

令和2年 3月 7日〜 3月 9日

スハネ30の編成について(2)



投稿者

竹中@ノーブルジョーカー

投稿日

2020年 3月 7日(土)13時09分43秒

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Re7:スハネ30の編成について

北オク様、皆様

10系寝台車の冷房改造後は、「つるぎ」や「からまつ」など一部の列車を除き
スハネ30は予備車になっていたかと思います。
偶然なのかどうかわかりませんが、私は夏場の混結を見ていません。
やはり検査時期を調整して夏場のスハネ30を避けていた
と考えるのが自然ではないでしょうか。

ピノチオのキットにもあり、模型界では人気のあるスハネ30形ですが、
活躍期間が短かったこともあり、実態には不明な点も多いですね。
ここはクモイ103教授の研究発表を期待してしまいます・・・

昭和47年2月15日 上野駅 急行「天の川」 スハネ30 2128




投稿者

クモイ103

投稿日

2020年 3月 8日(日)08時42分36秒

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Re: スハネ30の車内

もの好きヲヤヂ様

スハネ30の中段寝台については、
車両史編さん会の「国鉄鋼製客車史 第3巻 スハ32形(スハ32800)の一族【下巻】」に、
昭和34年度改造車(1〜10、2101〜2111、112〜120)は
20系客車のように上部に跳ね上げる構造、
昭和35年度からは下に畳む構造になったと述べられています。
34年度改造車の室内写真もあって、上へ畳まれた中段寝台がちょっと写っています。

ご指摘を受けて資料を読み、3段寝台にそんなバリエーションがあったのか
と改めて認識しました…




投稿者

もの好きヲヤヂ

投稿日

2020年 3月 8日(日)08時47分22秒

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クモイ103さま

情報ありがとうございます!
やはり10系との混結もあり得るとの前提もあって同一仕様へと変更したんでしょうね。




投稿者

クモイ103

投稿日

2020年 3月 8日(日)08時56分12秒

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Re8: スハネ30の編成について

竹中@ノーブルジョーカー様

深く興味を持った方にお任せいたします(笑)。
この形式の場合、定期運用だけでなく予備車的な使われ方の比重が高いですから、
それなりのアプローチ方法をご存知の方が登場して頂きたいですね…

> 検査時期を調整して夏場のスハネ30を避けていた

それは十分ありそうなことですね。
掲載頂いたお写真の昭和47年といえば、国電区間の冷房化も緒についていましたから、
急行料金と寝台料金を取って夏場に非冷房では、
臨時増結でもさすがに文句が出たかもしれません。

私としては運用状況もさることながら、
個体別のリベットの残存状況などを誰かまとめてくれないかなあ。
(モデラ―はそう思うでしょ?^v ゜




投稿者

ヒゲ無し雷鳥

投稿日

2020年 3月 8日(日)15時56分55秒

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Re9: スハネ30の編成について

御無沙汰しております。皆様の投稿を拝見して、スハネ30の保存車を求めて
仙台のガス局を訪ねたことを思い出しました。結果、お目当てのスハネ30は
解体済、一緒に保存されていた蒸気は利府の新幹線基地へ移動済でした。
ところでスハネ30が瀬戸増結車として使用された画像に関する投稿がありましたが
1971年後半の瀬戸といえば14系ハネが試用された時期でもあり、オシ16,17、ECと
使用車種が多様ですね。




投稿者

仙コリ

投稿日

2020年 3月 8日(日)18時56分45秒

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Re10: スハネ30の編成について

北オク様、皆様

竹中@ノーブルジョーカーの投稿を拝見して、10系寝台車の冷房化改造時期について
再度検証してみたところ、
私の最初のレスで年間通してまんべんなくと書いてしまったのですが、
これはオハネフ12についてだけであって、
オハネ12及びスハネ16についても調べてみると、
年度末(2月〜3月)及び夏季前(5月から7月)に多くの車両が改造されていました。
ちなみに2ケ月ごとの冷房化率(オハネ12・スハネ16・オハネフ12・13合計)を
調べてみると、

昭和41年5月末 約 5%

昭和41年7月末 約12%( 7%増)

昭和41年9月末 約14%( 2%増)

昭和41年11月末 約18%( 4%増)

昭和42年1月末 約24%( 6%増)

昭和42年3月末 約29%( 5%増)

昭和42年5月末 約34%( 5%増)

昭和42年7月末 約44%(10%増)

昭和42年9月末 約44%

昭和42年11月末 約49%( 5%増)

昭和43年1月末 約56%( 7%増)

昭和43年3月末 約69%(13%増)

昭和43年5月末 約74%( 5%増)

昭和43年7月末 約84%(10%増)

昭和43年9月末 約89%( 5%増)

昭和43年11月末 約92%( 3%増)

昭和44年1月末 約96%( 4%増)

昭和44年3月末  100%( 4%増)


となっており、2月前後と6月前後の閑散期に集中的に改造して
夏季に間に合わせていたと推測出来ます。
この改造の際に予備車としてのスハネ30が投入され、
夏季には10系冷房化改造車がまとまって投入されたものかと思われます。
昭和42年の夏季については冷房化率50%以下なので、
東海道筋の列車等に優先投入されたものかと推測しますが、
詳しい事情をお知りの方がいらっしゃましたらフォローお願いします。

ちなみに前述の編成表で昭和42年10月時点で
10系冷房化改造車が所定となっている列車は
急行「安芸」(東京−広島:呉線経由)
急行「夕月」(新大阪−宮崎)
急行「玄海」(京都−長崎)

私の間違った書き込みで話をややこしくしてしまった面もあると思われますので、
申し訳ありませんでした。




投稿者

クモイ103

投稿日

2020年 3月 8日(日)23時02分3秒

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Re11: スハネ30の編成について

仙コリ様、詳細なデータ整理お疲れ様です
せっかくなのでグラフにしてみました。
確かに5月→7月と、43年1月→3月の傾きが大きいですね。

竹中様の言われた検査時期の調整の話は
「10系寝台車の冷房改造後」の事と思いますが、
冷房改造中の段階から、すでにその様な配慮があったのでしょう。

昭和42年10月1日現在の「主要客車列車編成順序表」の一部をコピーしてあります。
(かつて神田の交通博物館でコピー可能だった時代のもの)
近畿地方から西の定期急行列車は、東京から直通のものや山陰線、九州内を含め、
全てハネは冷房車です。
ただし不定期列車には非冷房のハネ車が見られる他、
東京発の定期列車でも大阪止まりの「明星」「銀河」、
それに東海道の途中から枝線へ入っていく「能登」「大和」「伊勢」「那智」には
非冷房車が残っています。
上野から北の方はコピーしていないのでわかりません。




投稿者

仙コリ

投稿日

2020年 3月 9日(月)18時24分58秒

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Re12: スハネ30の編成について

クモイ103様

冷房化進捗率のグラフ作成ありがとうございます。
グラフにすると、とてもわかりやすいですね。

また、昭和42年夏季に冷房改造車が優先投入されたと思われる路線ですが、
東海道新幹線開業の数年後なので関西発着の山陽本線筋が優先されたようですね。

さて、恒例ですが(笑)今回調べた「冷房化進捗率」と冷房化改造時期の
「10系ハネ・スハネ30使用列車の運用・編成」についての特集ページを作成し、
当サイトの「客車資料館」に掲載
しました。

そこでクモイ103様にお願いがあるのですが、このページへの
クモイ103様作成のグラフの転載のご許可を頂きたいとともに、
言い回し等おかしいところがないかの添削をお願いできればと思います。
勝手なお願いですが、よろしくお願いいたします。


竹中@ノーブルジョーカー様

ついでのようで大変申し訳ありませんが、
作成した同ページに3月7日にご投稿いただいた
スハネ30の写真の転載をご許可いただけると大変助かります。

よろしくお願いいたします。




               
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