オハネ25からの追加改造車、オハネ15 1112、1185、1122について完全に見落としていました。
天津甘栗さまの投稿で思い出しました。
これら3両はオハネ25時代に洗面台リニューアルを済ませていたため、銀帯でありながら洗面所窓が埋められています。
オハネ15 1112と1185が2002年に廃車されていると天津甘栗さまが触れていますが、
これは同年3月のダイヤ改正で編成が短くなり、余剰となったためです。
オハネ15 1112が2000年9月、1185が2000年10月最終全検で、2002年秋が検査切れのタイミングに当たっており、
そこで廃車決済が下りたものと思われます。
九州のリニューアル車と、オハネ25からの追加改造車オハネ15 1112、1185は当初、九州オリジナルの車番表記でしたが、
改造後初めての全検を迎える1999年から順次、国鉄書体に変えられていきました。
形式と番号の間にハイフンを入れるのが特徴でしたが、スハネフ151、スハネフ143など、
ハイフンも余白も省略した書式が次の全検まで一部車両に見られました。
幌枠の青塗装も見落とされがちな九州の特徴ですね。
さて、今年3月で定期「日本海」が運転を終え、青森配置の57両の24系にかなりの余剰が出ました。
「鉄道ファン」7月号によれば、2012年度首で保留扱いになった車両は10両程度です
が、6月現在、保留扱いでありながら「あけぼの」運用に就いている車両が数両存在します。
共通運用を受け持った最後の区所が青森です。
したがって、列車定期運転廃止後の運用移り変わりを追いかける、
国鉄時代からの客車研究の醍醐味を味わうまさに最後のチャンスが、今といえます。
皆が尾久や青森に出かけて実態を調査できるわけではありませんが、
「客車列車消滅へのカウントダウン」などと書きたてる前に、
いま一度どこか、残された客車の現状について詳しく特集を組まないだろうかと思います。
数年後、「青森の24系のバリエーションがよくわからず、困っています」という悩みが少しでも減るように。
九州の14系リニューアルがつい最近のことのように感じる、おじさん編成記録マニアの切なる願いです。 |