おばんででございます。「ED76109」であります。
連日の年度末・始業務で扱き使われ、旅に出るなどは絵空事のような日々・・・。
そこで、ふと小学2年生の時に「鉄」親父と、「有楽町」の映画館で観た標題の「映画」のことを思い出しました。
40年以上も昔の話ですが、ご記憶の先達の皆様方、如何でございますか。
「すばらしい蒸気機関車」は、「高林陽一」監督が「昭和45年」に製作した作品であります。
当時、全国で運行していた「SL」を丹念に取材し、フィルムに収めたドキュメンタリー映画なのですが、
西日本と九州を中心に活躍していた「SL」が、「形式」ごとに羅列されていました。
そして、詩や歌、イメージ映像などが織り交ぜられた「叙情的な語り口」が、幼心にも強く印象に残っております。
以下に記憶に残る雄姿を少々ご紹介させていただきます。
○「鹿児島機関区」に所属していた動輪直径86cmの「B20」。
「鹿児島本線」の鈍行レを牽いてきた「ハドソン型のC61」。
そして大きなヤードを塒にしていた「パシフィックのC55」。
○「宮崎機関区」の貴婦人「C57」。
そして、これに続く「筑豊本線のC55」これは「若松機関区」所属だったでしょうか。
さらに、深緑の中を行く「D51」。「肥薩線」のループ線を必死に上り、「矢岳」への走行シーンは圧巻でした。
○「糸崎機関区」の急行旅客列車の花形だった「C62」。
「つばめ」「はと」をひいて、「トカホセ」を疾駆した「C62」が、「呉線」で見せていた最後の姿は、
瀬戸内の美しさにマッチしておりました。
まだまだ、「伯備線のD51の3重連」であるとか、「梅小路機関区」の「ハチロク」であるとか、
「山陰本線のC57やD51」、「木次線の出雲板根のC56」、
さらには「米坂線越後下関のキュウロク」や「花輪線龍が森のハチロク」も・・・。
「高林監督」は、そもそも「鉄」らしく、この映画以外にも様々な「鉄道の記録映画」を撮影しておられます。
この「映画」は、春夏秋冬の日本の四季を織り交ぜながら、日本の風景の中を走る「SL」の姿が記録されておりました。
そこから感じられたものは、「保存」という「作り物」ではない、
日常の中で活躍していた「SLの姿」と「惜別の念」だったと、幼心であっても記憶しております。
唯、残念であるのは、「北海道」のSLの姿がないことであります。
「高林監督」自身、西日本出身の方であったことがその理由ののようでありますが、残念の思いが拭えません・・・。
本当に長々と失礼致しました。以上、「中年客車鉄ちゃん」でありました。 |