1日過ぎてしまいましたが、戦後の国鉄輸送史を語る上で外すことの出来ない
昭和36年度白紙ダイヤ改正から50年が経過しました。
戦後の復興期からひたすら輸送力増強に追われてきた国鉄が、
この改正を境に、キハ82のデビューによる特急列車の大増発に象徴されるような、
ダイヤ構成面での質的な向上へと舵を切ったのでした。
高度成長時代の到来に呼応した輸送体系の構築はその後着々と進み、
7年後の「ヨンサントオ」で花開くことになります。
客車列車の関係では、「あさかぜ」をはじめとする九州特急に不定期列車「みずほ」が仲間入りし、
一方で直通客が減少した東京−九州間の急行列車は削減、東京−大阪間は153系電車急行の全盛時代となります。
あまり話題に上りませんが、いわゆるオハ31系に属する1等車のオロ30・31・オロハ30が
老朽化のためオハ27・26に格下げされたのもこの改正でした。
50周年シリーズも、いよいよ本格的な高度成長時代に突入していきます。 |