件の「どらく」では、ホーチミン→ハノイ
1,700km、所要42時間超という、余りにも
壮大な客レ紀行も掲載されており、かなり読み応えがありました。
特に印象深いのは、予讃線や土讃線、台湾東岸の北・南廻線を思わせる、海際の難所
ハイバン峠です。ダナンとフエ(ともすると、1970年代の混乱期を連想する地名です)
両都市に挟まれたこの峠を挟んで、南北分断時代、鉄路は途切れていたのか、などと
思いましたが、峠北側のフエも旧「南」領で、北緯17度線は、もう少し北側の様です。
画像には、大陸風の「ハエタタキ」も映っていますが、終戦後、統一鉄道が全面的に
復旧した頃には、新規の「ハエタタキ」設置はベトナムでも無かったのでしょうかね。
それにしても、長旅の終焉を飾るべきハノイ到着直前の沿線があの様な「路地」とは、
ある意味、妙な迫力を感じます(^^)
ベトナムの鉄道は電化区間を持たず、さりとて気動車運用も無いそうですが、かかる
地域でも新幹線風の高速鉄道が計画されているそうで、全通の暁には、ホーチミン〜
ハノイは、所要10時間程度となるとか。 |