倶楽部メモ(612)
平成22年 7月12日〜 7月15日

大陸の客車 ・ 「細雪」に出てくる「マンボ」


投稿者 XD1 at Phuket
投稿日 2010年 7月12日(月)09時37分50秒
タイトル 機関車
 この板、客車そのもので無くても鉄道関連の話題は許容されるようなので。。

 昨日の3等客車の前にこの機関車が。KRUPPというドイツの会社でしょうか。1969年製でしょうか。

 3枚目の写真、失礼ながら古くなっているのが。




投稿者 雑魚
投稿日 2010年 7月12日(月)13時27分3秒
タイトル 十和田観光電鉄
▼雪だるま様:
> 定山渓温泉より先の延長など考えられない環境でした。

標高 800m超とあっては尚更ですね。一方、資金集めの為に物理的制約を度外視した
壮大な計画で大風呂敷を広げる「ありがちな話」は無かったかと、少し勘ぐりまして。

> 小樽市総合博物館には遠軽にいたスエ78が保存されています。

嗚呼、またしても小樽の蹉跌………(滂沱)

> 海が近いのでどの車両も塗装がボロボロなのが残念です

やはり、関門海峡機よろしくステンレス化が必要でしょうか(^^)湊線阿字ヶ浦駅に
長らく放置されていた元羽幌炭鉱車が異様に朽ちていたのも、潮風の影響でしょうか。
そう考えると、南目線廃止時に旧型車が一掃された島原鉄道も、外洋ではないものの、
大半が沿岸区間である為に、車両保守上の御苦労が、少なからずあったのでしょうね。

> 十和田観光電鉄で定鉄の電車を見つけた時にはすぐに乗ってしまいました。

これは、1969年の全線廃止に伴う措置でしょうか。気動車による札幌直通を開始した
1957年には、部分的に電化を廃止した事もあり(当時、函館線や千歳線の旧経路とは、
かなり複雑に絡んでいる様ですね)その時に捻出された可能性も勘ぐっています。

十和田観光電鉄では奇しくも、1200形とは別に、定山渓鉄道が傘下に与した東急から
直接、3800形を譲り受けていますね。かかる経緯もあり、かつての「青蛙」よろしく
ここを含む全国各地のローカル私鉄で、元東急のステンレス車を目にする昨今ですが、
この車両なら、架線さえあれば、上記の様な海岸路線でも 長持ちしそうですね(^^)

終点の十和田市駅を含めて、現代風の「あっさり仕様」に落ち着きつつある同電鉄も、
温泉ホテル敷地内で東北線との連絡線が絡む三沢〜大曲は、独特の雰囲気が感じられ、
当該ホテルの創立者は、実は筋金入りの「鉄」だったのではないか、とすら思えます。

上段画像は同ホテルの投宿部屋からの俯瞰です。下段画像の状況から、当該連絡線は、
現行ステンレス車両を導入する際の回送を最後に、使用されていない様に思われます。
電化されていますが、三沢駅構内で交直接続施設があったという話も聞いた事がなく、
三沢基地の専用線で稼動していたDLが、入替を兼ねていたのでしょうか。

この連絡線は、改軌・電化を行った1951年より前の設置と思われますが、それ以前は
蒸機牽引の客レも存在したそうですね。現行凸型電機にも是非、客車を牽いて欲しい
雰囲気を感じますが、上記連絡線が休止状態となると、どの様な用途があるのやら?




投稿者 きむたお
投稿日 2010年 7月13日(火)00時23分5秒
タイトル 大陸の客車編成
皆様、ご無沙汰しております。
さて、本日、出張にて杭州→上海南で鉄道を利用しましたが、
いつもの"動車組"(いわゆる新幹線タイプ)ではなく、初めて、客車列車に乗ることができました(^^)
以下、その編成です。

2010/7/12
K8356次(杭州始発、連雲港東行き)
↑  SS90002(電気機関車)
連  UZ25G8195
雲(1)YW25G677145↓
港(2)YW25G677140↓
東(3)YW25G677146↓
 (4)YW25G677148↓
 (5)YW25G677151↓
 (6)YW25G677149↑
 (7)YW25G677144↓
 (8)YW25G677188↓
 (9)RW25G554589↓
 (10)YZ25G351263↑
 (11)YZ25G351259↑(杭州→上海南:乗)
 (12)YZ25G351255↑
 (13)YZ25G351256↑
 (14)YZ25G351253↑
 (15)YZ25G351268↑
 (16)YZ25G351258↑
 (17)YZ25G351267↑
   RW24551250↑

*YW(硬臥車)、RW(軟臥車)の「↑」は屋上空調機器の載っている向き。
*YZ(硬座車)の「↑」はトイレのある向き。
*最後尾のRWは貸切の増結車のようでした。
*最後尾のRW以外は灰色に窓周り朱色の塗装です。

久々に長編成(というより、こんなに長いのは初めてですが:汗)の客車列車のメモを取りました。
車内の雰囲気はまさしく、中国!!といった感じで、席が空いていれば誰でもズカズカ座ってくる感じで、
終始通路は人がいっぱい(一応、指定席なのですが、立席もあるようです)、日本人の感覚では正直戸惑うところです・・・。
でも、しばらくすれば雰囲気にも慣れてきて、テレビ番組で紹介されるような、海外の列車の旅を実感することができました。
車内販売も頻繁にやってきて、「新鮮的水果来了!」と言いながら果物のいっぱい積まれたカートを押すおばちゃん、
インスタントラーメンや飲み物の載ったカートを押すおじちゃんが大きな声で叫びながら人を掻き分けて行き来していました。
さて、肝心の乗り心地ですが、台車はコイルばね(TR53のような外観)であるも、
標準軌なうえに、整備された幹線でもあり、高速でも非常に快適でした。
一方で、発車時、停車時に軽くショックがあることに客車であることを実感しました。
なお、今回は中国3年目の同僚と一緒で安心でしたが、早く言葉を覚えて一人で乗れるようになりたいとも思いました(^^;)

今回の写真は同僚のコンデジに入ってますので、機会を改めてご紹介いたします。

添付の写真は2010/5/20、無錫で撮影した東風11形の牽引する客車列車と機関車の後ろにつながれた行李車(荷物車)です。
(いずれも携帯で撮影)





投稿者 XD1 at Phuket
投稿日 2010年 7月13日(火)01時02分6秒
タイトル 機関車の運転席
 実はこの機関車、その時は誰も居ませんでした。もちろん、昇り込むのはあかんです。
でも、一歩離れてカメラを持った手を伸ばし、運転席の写真を撮ってみました。

 運転席は古い感じ。デジタル的な装置は、見当たりません。


 話は変わりますが、別のホームに客車列車が近づいて来ました。自分が乗るのの一つ前の列車。
それが、ホームの100m位(かなぁ?)手前で止まっていまいました。

 この駅で降りる客は勝手に客車から降りて線路のエリアを歩きだすし、
ホームの食べ物売りのおばちゃんも歩いて列車へ向かいます。

 それから暫くして、別の機関車が単独でそちらへ向かいました。
どうやら、機関車の故障らしいのです。ふーやれやれ。




投稿者 きむたお
投稿日 2010年 7月13日(火)09時05分55秒
タイトル 昨晩の書き込みの訂正
申し訳ありません、改めて見て間違いを発見しましたm(__)m

車販のおばちゃんの言葉「水香」ではなく「水果」(=果物)です。(管理者注:本文は訂正済みです)

また、客車の形式について、以前、ユーラシア鉄道様がご教示してくださいました、
「24系」というのは最後尾の増結車が該当するようで、写真を改めて見て、腰板のリブなどを確認できました。
今晩にでも、写真をUPいたします。



投稿者 きむたお
投稿日 2010年 7月14日(水)01時14分20秒
タイトル 大陸の客車・車内
こんばんは。
昨日乗車した車両の車内の様子をご紹介します。

いずれも乗車した、YZ25G351259です。

1.客室
 4人掛けと6人掛けのボックスが並びます。
 "硬座"と言ってもちゃんとクッションの入った奥行きのある掛け心地の良いクロスシートです。
 窓にはレースと普通の布地の2枚のカーテンが備わり、窓はほとんど固定2重窓です。
 室内灯がところどころ点灯しておりませんが、「そんなもんです」。(笑)
2.車内販売
 先にご紹介した果物の車販です。
バナナやナシ、プチトマトのほか、日本では見られないよくわからない果物も売ってました。
価格はほとんど5元(約90円)でした。
 日本では失われた活気のある長距離旅客列車の風景が当たり前に存在しています。
(同列車、時刻表通りであれば杭州を15:10に発車して、連雲港東には翌朝の8:42に到着です。
しかしながら、上海南到着時点で約70分の遅れでした・・・。)
3.車端の表示
 形式番号、定員と便所使用知らせ等などが目に付きます。
定員がボックス定員の倍数になっていないのは車端部は2人掛け+2人掛け配置になっているためです。



投稿者 XD1 at Phuket
投稿日 2010年 7月14日(水)02時41分15秒
タイトル ディーゼル車
 自分が乗るのも、ここ数日画像を出したのも、客車列車でした。
この界隈、電車はないのですが、自走するディーゼル列車も少数ながらあります。

 画像は、先頭ではなく最後尾の車輌です。それでも、ワイパーの付いた運転席が写っています。
金網も写ってしまいました。邪魔ですね。

 3両程度の短い編成で、エアコン2等のみでした。寝台ではなく、リクライニングする座席です。
時刻表によるとバンコクまでの走行時間がは短い、つまり速いようです。


 遅い寝台と、少し速いけど寝台じゃない。どっちが良いのでしょうか? 自分は寝台にしたのですが。




投稿者 仙コリ(管理人)
投稿日 2010年 7月14日(水)08時59分24秒
タイトル 「細雪」に出てくる「マンボ」(1)
7月10日のマロネロ38様からの書き込み「谷崎潤一郎と鉄道」にありました、
「細雪」に出てくる「マンボ」(主に甲子園口−灘間の築堤下にあった、「農業用水路兼人道トンネル」)
の写真等を送っていただきましたので掲載させていただきます。

東海道本線では主に高い築堤区間がある、甲子園口駅−灘駅間に多く存在しましたが、
改築や震災で多数無くなりました。

1)甲子園口駅西側のマンボで山側の入り口。
  H12/5/28 マロネロ38様撮影
2)海側の入り口は川西航空機工場への軍用引き込み線建設で線増された時に「鉄筋コンクリート」で造られた。
  H12/5/28 マロネロ38様撮影
3)内部の手前コンクリート部分が線増部分で、煉瓦の部分が元々の東海道本線部分。
  (この軍用引き込み線は国道2号線武庫大橋から当時の阪神武庫川線に(3線で乗り入れていたので有名)
  H12/5/28 マロネロ38様撮影



投稿者 仙コリ(管理人)
投稿日 2010年 7月14日(水)09時01分22秒
タイトル 「細雪」に出てくる「マンボ」(2)
4)谷崎潤一郎の「細雪」に登場する、西宮駅西方のマンボ。山側入り口。
  H15/1/5 マロネロ38様撮影
5)同じく浜側入り口(国道2号線側)
  H15/1/5 マロネロ38様撮影



投稿者 仙コリ(管理人)
投稿日 2010年 7月14日(水)09時05分10秒
タイトル 「細雪」に出てくる「マンボ」(3)
6)山陽電鉄の旧歌敷山駅−舞子公園駅間にある、「大型マンボ」
  H14/11/13 マロネロ38様撮影
7)山陽本線須磨駅の神戸より浜側に残存する
  旧「山陽鉄道」の社紋(山形2本組み合わせ)入り用地境界石。
  H12/6/13 マロネロ38様撮影
8)旧「山陽鉄道用地境界石」の位置を示す
  アパート「プラージュド クキ」の前。向こうは「須磨駅」
  H12/6/13 マロネロ38様撮影



投稿者 マロネロ38
投稿日 2010年 7月14日(水)09時54分55秒
タイトル 山陽電鉄です。
6)の大型マンボは「山陽電鉄」です。上の電車は姫路行特急電車です。
こんな大きいのは余り残っていませんので---
(管理者注:本文は訂正済みです。失礼いたしました。)

マンボと山陽鉄道の「社紋」は貴重な鉄道産業遺構なので、皆さんの参考になればと
出しました。山陽鉄道の残存客車2両は別の機会に見ていただこうかと存知ます。
(もうとっくに廃車ですが)

ED76109先生:
「細雪」の終り近くに出てくる「マンボ」の実物,ご参考になりましたでしょうか?



投稿者 雑魚
投稿日 2010年 7月14日(水)14時06分15秒
タイトル メーター・ゲージ
▼きむたお様:

当和杭州〜上海聴的時候、純朴的修学旅行来自日本的想起成為犠牲品瞭的列車事故。

上海〜杭州は、中国でも特に列車密度が高い区間と聞きます。それゆえの電化区間と
思っていたら、中国国鉄の電化は、思っていた以上に進捗しており、昨年末の時点で
既に、40%を超えているのですね。JRが50%超程度だそうですから、これは相当の
進捗と見るべきでしょう。

=======================================================================

これに対して XD1様よりレポートを頂いているタイ国鉄は、電化率ゼロの様ですね。
他国との直通運行は、マレー鉄道(含シンガポール駅)と、ノンカイからメコン川の
国境を越え、僅かに、ラオス領に入った所で途切れている路線(設立区分は不明)に
限られる為(旧泰緬鉄道は大半が廃止)動力分散方式を確立し易いであろう環境から、
気動車主流と見受けます。

上記のタイ〜ラオス国境路線は供用開始が昨年だそうで、仏領インドシナ連邦時代に
建設された軽便鉄道が廃止されて以来、ラオスにとっては久々の鉄道復活だそうです。
とりあえず、首都ビエンチャン、そして将来は、ベトナムに延伸する構想がある様で、
メーター・ゲージの路線網が構築されつつある印象を受けますが、同軌間で、かつて
タイ国鉄と国境で接続していたと云うカンボジア国鉄は「キリング・フィールド」に
象徴される内戦の影響で荒廃し、首都プノンペンですら、旅客列車は貨物混合編成が
週に一度、運転される程度と、公共交通機関としては、かなり脆弱な様です。

カンボジア情勢の影響から軍事紛争が発生した事もある中越国境を跨いで、南寧から
ハノイまでは、1000・1435mmの三線軌道仕様ですが、経由地と思しきタイ・グエンの
製鉄所では、中国向けの貨物便でも発着するのか、デュアル・ゲージのヤードを擁し、
メーター・ゲージの支線が達する鉱山と併せて、少なくとも数年前までは蒸機列車が
稼動していた様です。この辺は「ベトナムで最後の現役C12を追って」なるサイトで
中々コアな陣容が紹介されており、日本の愛好家が注目する事情も頷けます。



投稿者 ED76109
投稿日 2010年 7月14日(水)22時34分23秒
タイトル 多謝返礼であります
 おばんでございます。「ED76109」でございます。

 マロネロ38様

 貴重な「マンボ」の写真、ありがとうございます。
小生がイメージしていたものよりも、小ぶりなものだなという印象を持ちました。
これが「トカホセ」の複々線の下を通っているのかと考えますと、
何となく「大井町や大森辺り」の「煉瓦造りの地下道」が小生の脳裏には浮かびます・・・。
「急行電車として活躍していたモハ43」や「C53牽引の旧客レ」と合わせた写真が眺めてみたい思いに駆られました。
出来れば、今年の修学旅行の引率で訪問したいところであります。
しかし、生徒指導部長に声がかかるかどうか・・・。繰り返しますが「すまじきものは宮遣ひ」であります。

 失礼致しました。以上、「阪神間モダニズム」に思いを馳せる「中年客車鉄ちゃん」でありました。



投稿者 マロネロ38
投稿日 2010年 7月15日(木)10時03分11秒
タイトル 西宮のマンボ
ED76109先生:
ご参考になったのなら光栄です。
修学旅行引率が可能になられたら,「細雪」に登場の「西宮」のマンボ見学でしょうが、
一番近くて解り易いのは、阪神西宮下車で、神戸よりの改札を出られてすぐの、
通称「えべっさん筋」を東海道本線に突き当たった所にあります。甲子園口よりも
西宮の方が少し背が高い様です。
山陽鉄道の客車旧ロハとハはいずれ次の機会に見ていただきたいと存じます。



 
「客車倶楽部」へ  
夜行列車や旧型客車列車の音や資料を掲載
客車専門サイト「客車列車の旅」はこちらから
掲示板「客車倶楽部」本体へはこちらから
過去ログ「倶楽部メモ」もこちらから