倶楽部メモ(549)
平成21年 8月21日〜 8月24日



投稿者 台車おたく
投稿日 2009年 8月21日(金)12時11分10秒
タイトル 大正8年1月頃の横須賀線客車の事を教えてください
芥川龍之介の「蜜柑」に大正8年1月の横須賀線の風景(横須賀から田浦の間)が出てきます。
彼の乗った、車輌(2等車)のシート(クロスシートか、ロングシートか)と
車両構造が貫通型か否か(隣の車両と行き来できたかどうか)を教えてください。
いろいろ調べましたがわかりません。
明治村にある保存車両は3等車でしたし、旧型の木製車輌の大半は非貫通だったと記憶していますが
(昭和30年ごろの鉄道博物館では見た記憶があります)定かではありません。
「蜜柑」を仲間と読んでいて、皆が疑問に思い先に進めませんので教えていただければ幸いです。



投稿者 マロネロ38
投稿日 2009年 8月21日(金)16時58分19秒
タイトル 蜜柑
読んだ記憶があるのですが芥川龍之介の本は余り持たなかったので-----確か3等切符
で2等に入り込んだ女の子が、踏み切りで見送る兄弟姉妹に蜜柑を投げ与える---
--じゃなかったですか(間違っていたらご免なさい)
アノ頃の優等車は「ロングシート」だったのではないでしょうか?スカ線なれば海軍の
利用があつたから,割と良い車が使用されていたのでは(士官は2等乗車だったから)
勿論貫通式車両だったでしょう?ロングシートの「ロ」は戦時中迄残っていましたが
昭和17年8月に家族で大社参りした時に播但線でロングシートの「ナロハ」に乗車
しました。勿論木造Wルーフでした。



投稿者 ED76109
投稿日 2009年 8月22日(土)01時40分14秒
タイトル Re:蜜柑
失礼致します。「ED76109」であります。

 「台車おたく様」
 >初めまして。北の大地在住の「中年客車鉄ちゃん」であります。
産は東京ですが、現在は札幌市内の某高校に勤務しております。
お尋ねの「スカ線旧客」でありますが、昨年度に小生が同様のことを質問しており、
その内容を再度記させていただきます。

 「仙コリ(管理人)様」及び「ど素人様」より
 >「ナハ22000等の木製大形客車」の登場(大正9年)以前であり、
使用されていた客車は「ホハ12000等の木製中形客車」であったと思われます。
(中略)木製中形客車の窓の構造がどうであったかですが、明確な資料は持ち合わせていないのですが、
資料写真(日本の客車)によると下降窓であったようです。
木製大形客車以降は上昇窓になったようですが、木製中形客車の場合は写真から見ても窓上部(窓上から屋根まで)に
窓が全開収納できる空間が存在せず、必然的に下降窓であったと思われます。(以下略)

  「マロネロ38様」より
 >内田百間著の随筆「非常汽笛」に「本線の長距離用新造車試運転がらみで使用とか
1等格下げ2等とか(コンパートメント付き)とかロングシートの2等」とかに、
百鬼園大先生が海軍機関学校教授時代に乗車していた記述があります。

 小生
 >小説の中で少女が客車の窓を「下ろした」途端、隣に座っていた作者の龍之介が
「煤煙と風」で噎んでしまうシーンがあり、「ロングシート」の構造であれば、合点がいく場面であったことから、
「マロネロ38様」の「ロングシートの2等」という分析で小生納得できました。

 以上のように、先達の皆様方よりレスを受けておりますので、参考にしていただければ幸いであります。
なお「蜜柑」は、「芥川龍之介」が「横須賀の海軍士官学校での英語教授」として
「スカ線」に乗車していた際の風景等を小説化したようであります。
「芥川龍之介」は「鉄」色の強い作家の一人であり、「西南戦争」で戦死した「西郷隆盛」は替え玉であり、
「食堂車内」で出会った人物が「本物の西郷隆盛」であるという構成の短編小説を発表しております。
ぜひ一読されますことを付記させていただきます。

 長々と失礼致しました。以上、「中年客車鉄ちゃん」でありました。



投稿者 ED76109
投稿日 2009年 8月22日(土)08時09分29秒
タイトル カシオペアは運休です
 おはようございます。「ED76109」でございます。

 連投で失礼致します。本日の当地NHKローカル「おはよう北海道」の「交通情報」に係り、
「上りカシオペア(8010レ)」は「車両不具合」が発生したことから、当地発は運休との情報が提供されました。
明日の「トホホセ」筋での撮影のご参考まで。

 以上、「戯言」情報でありました。



投稿者 雪だるま
投稿日 2009年 8月22日(土)08時17分54秒
タイトル カシオペア補足
昨日21日、上野駅発のカシオペアが運休になっていますから編成は尾久でしょうか。以上補足まで



投稿者 高速貨A
投稿日 2009年 8月22日(土)14時04分42秒
タイトル 増結車両
久しぶりに投稿します.
盆休み期間中,札幌駅にて青森から到着した急行「はまなす」を見ました.
通常はBネ2両+座席車5両の7両編成でしたが,その時はBネ3両+座席車9両,即ち5両増結の12両編成でした.
増結の指定席車両は通常の14系座席車だったのを見て,まず最初に「当たり外れが大きいな」,
次に「でも14系座席車は特急用車両だから」と過去の体験を思い出します.
 「当たり外れ」といえば,旧型客車列車乗車でホームに並んでいて.列車入線時に減速しつつ目の前を通過する列車を見ながら
「スハ42,スハ42・・・」等と確認したものの「そろそろ俺の乗車する車両かな?ウゲッ,オハ61かよ」とか,
本州にて夏期における気動車急行乗車で目の前に停車した車両が非冷房車,
普通車全て非冷房車ならまだしも(道内DC急行はグリーン車以外は非冷房車),冷房車混在だとしたら.といった所でしょうか.
 「でも14系座席車は特急用車両だから」とは,昭和55年10月改正で急行「ニセコ」が14系座席車に置き換えられました.
道内発の新形式客車列車の登場です.私にとっての初乗車は急行「ニセコ」の回送列車?
(札幌〜手稲は回送を兼ねて普通列車として運行)でした.
15分程度の短い時間でしたが,当時の私にとっては「とても贅沢な気分」でした.
 現在では旧型客車列車やDC急行がほぼ全滅状態であり,14系座席車も定期列車は急行「はまなす」のみであり,
JR各社によっては一両も保有していない状況を考えると,かつての「当たり外れ体験」は,現在では「とても贅沢な体験」です.
 最後に,写真を添付します.
札幌駅にて撮影した,手稲の車両基地に回送される急行「はまなす」です.増結されているものの「堂々の12両編成」です.




投稿者 長リハ
投稿日 2009年 8月22日(土)18時23分53秒
タイトル Re:蜜柑・僭越ながら補遺
台車おたく様、ED76109様、そして皆様はじめまして。
早速、かつ釈迦に説法で大変恐縮ですが、
内田百間先生の芥川龍之介雑記帖(河出文庫・昭和61年)のあとがきに平山三郎氏が書かれているところによれば、
百間先生が「機関学校兼務が決まり横須賀へ通いはじめたのは大正七年四月十日から」で、
「芥川は翌八年三月、機関学校を辞任し」ています。
二人揃って勤務された「その時分」は「一等車も二等車も座席は今の様ではなく、窓に沿つて長く伸びてゐた」
と同書所収の「亀鳴くや」にあり、
同じく「竹杖記」に「横須賀の帰りの汽車の中で、当時の二等車は窓に沿つて座席が長く延びてゐた」、
「黒い緋鯉」にも「当時の二等車は今とは模様がちがひ、
両側の窓際に沿つてビロウド張りの長い座席が入口から入口へ伸びてゐた」とあります。
以上、ご参考になれば幸ひに存じます。



投稿者 理左衛門
投稿日 2009年 8月23日(日)07時44分36秒
タイトル カシオペア
私も昨日上京しておりその情報を得ましたが尾久構内で編成をばらされていました



投稿者 ED76109
投稿日 2009年 8月23日(日)22時00分44秒
タイトル 補遺ありがとうございます
 度々お邪魔しております。「ED76109」でございます。

 長リハ様

 初めまして。北の大地在住の「中年客車鉄ちゃん」であります。
「芥川龍之介雑記帖」よりの文証をありがとうございます。
「一等車も二等車も座席は今の様ではなく、窓に沿つて長く伸びてゐた」及び
「当時の二等車は今とは模様がちがひ、両側の窓際に沿つてビロウド張りの長い座席が入口から入口へ伸びてゐた」は、
まさしく「ロングシート」のことであります。
小生、「蜜柑」は「鉄」的にも、文学的にも名作であると考えます。
他にも、「網走まで」や「出来事」などの「志賀直哉」や「押絵と旅する男」の「江戸川乱歩」など、「鉄」文学は名作揃い。
今後もどうぞ宜しくお願い致します。

 以上、「空元気」でしか頑張れない「道民球団応援団」の「中年客車鉄ちゃん」でありました。



投稿者 台車おたく
投稿日 2009年 8月24日(月)08時21分54秒
タイトル マロネロ38様、ED76109様、長リハ様 丁寧な御回答」ありがとうございました!
「蜜柑」に書かれた横須賀線列車の構造につきまして、ご丁寧な回答有難うございました。
疑問点が払拭致しました。
百先生の随筆は阿呆列車シリーズは読んでおりましたし、その他の鉄道関係の本も読んでおりましたが、
きちんと読んでいなかったようで反省しております。
今後ともご教示の程、よろしくお願いいたします。(台車おたく)



投稿者 赤まんと
投稿日 2009年 8月24日(月)17時04分27秒
タイトル 「あけぼの」また見せてくれます。
「j-train」最新号でも取り上げられ、注目度が増している「あけぼの」ですが、本日はとうとうEF64 1030が登板です。
なお、「北陸」は1031号が担当。さらに今日は上り「北斗星」がお召し81号先頭でやってくるなど、
見応え、撮り応えのあるカマばかりです。
撮影を検討されている方は、是非。


 
 
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