ミキスト様
荷物車の重量標記についてですが、以前(といっても9年も前ですが)も同様な質問があり、
話題となりましたので、当「客車倶楽部」の過去ログ「倶楽部メモ」に掲載しております。
「倶楽部メモ」の「主な話題」「客車の構造についての話題」と進んでいただけると、その中に
「客車(座席車・荷物車)の自重について」として掲載していますので、参考にして下さい。
参考までにそのときの私の書き込み(一部修正)を転載します。
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客車の重量についてですが、自重と重量(積車重量)の2通りの標記?があり
自重の方は、空車(乗客や荷物、水や備品等を含まない状態)での重量の事で
重量(積車重量)は定員分の乗客や荷物等を乗せた場合等の重量をいいます。
実際に客車に標記してあるのは自重の方ですが、形式名の標記(オ・ス・マ等)には
積車重量の方が使われています。
これは換算両数と同じように、運行時の編成全体の重量を把握しやすくする為なのですが、
ミキスト様の質問の内容は、形式名の標記ですので自重ではなく積車重量となります。
当時の車両の自重を調べると、
座席車 オハ35→29.65〜33.20トン オハ60→27.87〜30.35トン
荷物車 マニ36→29.20〜31.70トン マニ60→28.40〜30.10トン
と、自重自体は座席車も荷物車もほとんど同じです。
ところが、積車重量になるとこれに乗客や荷物の重量が加算されます。
座席車 乗客20人で1トン換算なので、定員を80人とすると4トン
荷物車 マニ36・マニ60とも荷重(荷物の制限重量)は14トン
となり、重量(積車重量)は10トンの差が出来ます。
ご承知の通り、客車の形式名の重量標記は5トンごとに区切られているので、
10トンの差であると、ちょうど2ランクの違いとなるわけです。
同様にスハニ等は荷重が2〜5トン程度のようですので、同ランクもしくは1ランク違い
が多いのかと思われます。
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