> 一般に客車列車の併結作業は、まず併結前の両列車が別々の着発線に到着して
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それぞれ客扱い、その後一方が入れ換え運転で引上げ、転線して、待っている
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他方の編成に連結されます。連結される側の機関車は、もちろん到着後すぐに
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逃げておかなければなりません。(クモイ103様)
そうですよね。まず、中間部位となる機関車の待避、そして一方の編成の推進を伴う
転線が必要な訳で、その為に必要な緩衝領域の確保を含め、かなり煩雑という印象を
受けます。運転の頻度が頻度ですから、区間牽引機の運転士の乗務にしても必ずしも
効率的とは言えないかも知れませんね。
この事とは多少次元が異なるのですが、佐世保発着の客車便では、早岐での付替えの
手間隙を簡略化して、早岐−佐世保で「プッシュ・プル」運転を行った事例が、間々
あったそうですね。
客車の話ではありませんが、多層建に伴う転線で印象深いのは、朝の水戸駅における
急行「ときわ」「奥久慈」の連結作業でしたね。まず、磐城石川始発の「奥久慈」が
水郡線ホームに到着すると(配線上、常磐線ホームへの直通は不可)一旦降車扱いで
扉を開き、上野寄りに引上げた後、常磐線ホームに転線して、平始発の「ときわ」の
到着を待ちます。そして連結作業が行われる傍らを、特急「ひたち」が先発し、その
数分後、長大編成となったキハが、ゆっくり発車するというものでした。
この「奥久慈」は上菅谷で常陸太田始発の普通列車から一両貰うのですが、その際の
遣り繰りや、水戸到着時のタブレット授受の手順(ホーム上で、キャッチャー代りの
駅員が腕を伸ばしてタブレットを受け取るのですが、慣れていないと怪我をしそうな
荒技でした)など、色々な意味で風情がありました。これに対応する夕刻の下り便は
直接、水郡線ホームに到着、解結作業が直ちに行われて、平行「ときわ」はさっさと
先発するという、あっさりした内容でした。
画像は、二年前に運転された「なつかしの急行・奥久慈」の試運転の様子です。
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