スハユ様
国鉄の「ユルい」面については他にもいろいろ触れる機会があるかもしれません。
とりわけ塗色規程については私の得意分野?ですので、話題が出れば食いつきますよ(笑)。
ただ南海キハの尾灯円板については、「ユルい」という話とは別だったと思います。
昭和40年(?)に尾灯円板の使用が停止された際のことを想像すると、
国鉄から南海に対して「こんどから円板表示を不要とする」という通知があったとしても、
「円板を撤去しなさい」なんてことは余計なお世話で、そこまでは言わなかったでしょう。
南海としては撤去にも手間が掛かりますから、せいぜい「壊れても直さなくていいんだ」
くらいの認識だったのではないでしょうか。
一方国鉄の部内では、工作局あたりから工場などの現場サイドへ「現車が入場の都度外しなさい」
といった指示が出たのではないかと想像できます。
それで数年後には国鉄車からすっかり姿を消した円板が、南海車には残っているという珍現象が発生したと思われます。
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そういえば南海のキハを写した覚えがあるので写真を捜索したら、
御坊駅で紀州鉄道のキハ603と並んだ場面が出てきました。
キハ603は大分交通耶馬渓線から来たそうですが、よく見るとこれにも尾灯円板がついています。
御坊駅でのスナップは遠いので、今は廃止された終点日高川で撮ったアップも添付します。
この車が国鉄線上を走ったことがあるのか存じませんが、
当時の地方私鉄ではいろいろな面で国鉄に準じた規準を運用していたかもしれません。
撮影日はいずれも1983年3月14日です。
最後の写真は、現在間近に観察することの出来る尾灯円板です。
2009年8月14日鉄博にてマイテ39 11。
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