太田拓也様
私も詳しくは存じませんが、当時と現代では「固定編成」に関する概念が違うと思います。
現代で言えば棒連結器等で完全に固定された編成でなければ「固定編成」とはいえないと思いますが、
それまでの10系以前の客車は良くも悪くも1両単位での管理・運用で、どのような客車同士でも
連結可能だった時代に、20系客車は基本的に編成単位での管理・運用となったわけで、実際にも
落成後しばらくは故障車などが出ない限りは固定した編成にて運用されていたのではないかと思います。
何よりも重要だったのは電源関係で、それまでの10系以前の客車は1両ごとに車軸発電機等を装備し
電気的には(電気暖房や放送設備を除いては)1両完結だったのに対して、20系客車は必ず電源車と
組まなければ運用できなかった事により、他系列との併結は出来ない(晩年には例外もありますが)
構造であり、概念的に「固定編成」といっても差し支えなかったのではないかと考えます。 |