>「フランキー堺」さんの演じる人情車掌シリーズがありますよね
このシリーズは馴染みが無く「喜劇・大安旅行」の資料を改めると、丸眼鏡を掛けた
フランキー堺さんは実にハマリ役ですね。乗務する急行「きのくに」は、大安日には
新婚旅行客で溢れ、独身の車掌は、鼻血タラタラ………と、解説を読んでいるだけで
楽しくなります。当時のキャッチ・コピーは「ウッフ〜ン」………なるほど(^^)
1968年公開のこの映画、当時の国鉄が全面協力と云いますから「きのくに」の愛称は、
天王寺に発着する紀勢線気動車急行に用いられたものと思われますが、同名の列車は、
南海本線直通のキハ55系急行にも用いられており、当時の詳細な状況が気になります。
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画像は田町駅の跨線橋から浜松町方面を眺めた様子です。右端の線路が、築地市場を
起点に旧汐留駅、東京貨物ターミナル……と続いた貨物線ですが、1986年に汐留駅が
廃止され「カー・トレイン」も運行されなくなった現在、架線すら無い単線の線路は、
あとは廃止を待つだけという雰囲気で、東京貨物ターミナル以北は、既に朽廃状態に
あるのではないか、とすら感じます。
この線路、並行する東海道旅客線とは、1964年開業の東海道新幹線により分断状態に
あったと思われ、これが何らかの形で東京駅にスルー可能な線形であれば、まだまだ
活躍していたかも知れません。羽田空港西側の天空橋付近の地下を通過しているので、
ここに駅を設ければ、京急蒲田駅付近の改良事業に大きな影響を与える程の大幹線に
なった可能性もあります。
ちなみにこの貨物線、横浜羽沢の前後では、新設連絡線を介して、東横線と相鉄線の
直通体制を仲介する構想がある様です。横須賀線(品鶴線)にも新駅を設置する事で
更なる拠点化が見込まれる武蔵小杉へは、横浜羽沢から新川崎経由でもスルー可能で、
首都圏の路線網は、設立区分とは無関係に、ますます多様化の一途を辿りそうですね。
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