倶楽部メモ:客車倶楽部過去ログ集:客車列車の旅

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12系は急行型と呼んでいいのかそれともあくまで一般型なのか?


倶楽部メモ(766) 平成28年10月20日〜10月24日


投稿者

青列車

投稿日

2016年10月21日(金)20時50分5秒

タイトル

【12系】急行型?一般型?

皆様ご無沙汰しております。
さて、諸賢に置かれましては過日東武鉄道でのSL運転に備え
JR四国から12系14系客車が甲種輸送され、
牽引機するEF65PFに[瀬戸]を彷彿とさせるヘッドマークが掲げられ
多くの[撮り]衆が色めき立った一件は
先刻ご承知のことと存じます。
それに関してツィッターで、
「12系を急行型じゃないという意見があって驚いた」という趣旨の発言がありました
(元発言を探したのですが見つかりませんでした)。
皆様には釈迦に説法もいいところですが確かに12系客車は急行型仕様ですが、
電車・気動車には明確にして厳然と存在する急行型
(153・155・159・163・165・167・169、451・471・453・473・455・475・457各系
並びにキハ58系とキハ65)ものの
客車においては果たして急行型は存在するのでしょうか?
12系客車も登場時は波動輸送用に考えられていて
事実定期急行に使われるようになるにはしばらく年数が必要でした。
しかし当時急行列車に使われていた車種となると、
優等車両(ロネ・ロザ・ハネそして食堂車)はともかく、
普通座席車となるとそれこそ編成表にもオハ・スハオハフ・スハフと言った表記で
定数内であれば何でも良い!ってな感覚でした。
ナハ10・11及びナハフ10・11そしてスハ43・スハ45・オハ46・オハ47
及びスハフ42・スハフ44・オハフ45・オハフ46の近代化改造体質改善車
(所謂青塗り車)であれば当り。オハ36・スハ40そしてオハ35・オハフ33でも
近代化改造体質改善車なら許容範囲、
未更新茶色ニス塗り車だとたとえスハ43の一党と雖も外れ、
季節列車、臨時列車ともなるとスハ32やオハ61!まで動員され
流石にここまでくると「急行料金返せ!」なレベルです(^^);
閑話休題。
20系登場以前は特急も急行もローカルも、
新しいモノから優等列車に充てられ捻出した先代が
格下の列車に充てられて行ったように見えます。
スハ43もオハ35もスハ32も特急急行列車に充てられた経歴があります。
小生が小学生の頃読んだ本には国鉄客車の分類としては
(1)皇室用客車 御料車・供奉車
(2)営業用客車 1等座席車・2等座席車・1等寝台車・2等寝台車・食堂車・荷物車
(3)事業用客車 職用車・保健車・工事車・試験車・教習車・救援車・配給車
でした(1960年代後半、また出典の書籍は1960年頃の刊行で
東海道新幹線も予想図しか載っていない前時代的な本でした。
当然グリーン車の呼称はまだありません)。
尚、展望車と郵便車に関しては記述があったか否かは記憶が曖昧です。
何しろ40年前のことですので…
(一等展望車はこの本の刊行時既に実質的に保留車状態、
また郵便車はご承知の通り国鉄所有ではなく
郵政省所管の所謂民有車ですから国鉄客車の範疇に入るか否か微妙です)
20系・14系・24系及び派生形式そしてJR東日本のE26系、
このあたりも特急型と呼んでいいのか否か?
果たして12系は急行型と呼んでいいのかそれともあくまで一般型なのか?
諸賢の御高説を賜りたく存じますm(__)m








投稿者

太田拓也

投稿日

2016年10月22日(土)08時08分29秒

タイトル

よくわからない、が答えです。

青列車様へ

ミもフタも無い話をしますと、JR東日本がE231系を「一般型」と明言する前は
国鉄は「急行型」「一般型」の区別をしていないんじゃなかったのではないか、
と思われます。
もともと客車は「デッキ付きボックスシート・1両ごとに便所洗面所設置」が
デフォルトで「急行型」を定義する必要がありませんでした。
「遜色急行」も現場に「急行型」の認識が無く何気なく「一般型」を使用したら
それがデッキ洗面所無しセミクロスシートだった
というのが実情ではと思われます。

電車にしても153系は当初「一般型」でした。
オハ35やスハ43を使っていた準急・長距離鈍行を
80系に置き換えて苦情が出た経験から
「デッキ・洗面所付きオールボックスシート」にしたら
結果的に「特ロと食堂車さえあれば急行でも通用した」ということです。

あくまでも個人的な印象ですので
正確なところをご存知の方がいらっしゃったらご指摘お願いします。




投稿者

クモイ103

投稿日

2016年10月22日(土)10時21分28秒

タイトル

Re2: 【12系】急行型?一般型?

12系客車の登場は1969(昭和44)年ですが、
それより後の1973(昭和48)年7月に改正された
車両称号基準規程で、後追いで正式に「12系急行型客車」
という呼称が定められました。
ちなみにこの時点で「急行形」とは、
「客室が出入台と仕切られ、横型腰掛けを備え、
長距離の運用に適した性能を有する車両形式のもの」と定義されています。
(鉄ピクNo.287(1973年12月号)
「車両称号基準規程の一部改正について」野中寿郎)

また、そもそも12系登場時の経緯からも、
「急行用」と認識されていた事が伺えます。
鉄ピクNo.757(2005年2月号)【特集】12系・14系座席車
 巻頭記事「12系・14系座席車」でも、
著者の岡田誠一氏ははっきり「12系急行型客車」と項目の見出しに謳っています。
その記述を簡単に要約すれば、
当初は季節臨と通勤用を兼用した客車の新製が計画されたが、
その後通勤用と急行用に分けられ、「急行用2等車」の12系が登場した。
一方通勤用は計画だけに終わって実現せず、約10年後の50系客車登場までお預け…
といった経緯の様です。
当時の季節臨は殆ど急行列車でしたから、
「季節臨用」イコール「急行用」という図式が時代背景としてありました。
私自身も子供の頃はその様な感覚でいた事を覚えています。




投稿者

鈴木昌生

投稿日

2016年10月24日(月)23時14分44秒

タイトル

12系客車初期案

この度はお騒がせいたしました。
投稿は自重しておりましたが,もしかするとお役に立てるのでは,
と思いましたので再開させて頂きます。
JTBパブリッシング キャンブックス 「幻の国鉄車両」P132
にやはり岡田誠一氏による
「幻の12系客車初期計画」という記事が掲載されており,
「本来は臨時列車用として誕生」と記述されています。
これだと種別は不明ということになりますが,
「165系電車に準じて設計」されたそうで,
収録されている図面を見れば一目瞭然「サハ165」
そのものの外観で当初計画された,とのことです。
尚,その初期案の図面には「新型2等緩急車計画図」と書かれています。
私も本日見直すまで,車掌室があるのに,
「ぺったりした車体断面」だとは気付きませんでした。
実現した物とは異なる点があるのは事実ですが,こういった視点から見ても,
「急行型客車」と分類または呼んで差し支えない,と思いますが如何でしょう



倶楽部メモ(767) 平成28年10月26日〜11月20日


投稿者

秋田市のho

投稿日

2016年10月26日(水)13時11分56秒

タイトル

12系客車

皆様


私の個人的な感覚ではありますけれども、
もしも、
御参考の足しになるようでありましたら、
幸いでありますです。(^・^;)

急行型、
私個人的には、
車内設備と致しまして、
●窓側肘掛も装備されましたボックスシート
●デッキと客室との間の仕切壁と仕切扉
●独立したトイレ
●独立した洗面所
これ等が揃っておりましたら、
モアベターであります。

私事で、
大変恐縮でありますけれども、
ボックスシートの、
窓側肘掛に関しましては、
私個人的には、
その存在は、
重要でありまして、
鉄道旅行をさせて頂きます際、
持ち運びには苦労致しますけれども、
天然秋田杉製携帯窓側肘掛を持参させて頂きまして、
その場の状況に応じまして、
適時使わせて頂いておりますです。(^・^;)








投稿者

太田拓也

投稿日

2016年10月28日(金)08時29分33秒

タイトル

窓側の肘掛

>秋田市のho様

関西の新快速は1999年製造分から窓側の肘掛が省略されています。
阪急は6300系にはあったのに9300系にはありません。
京阪8000系も二階建て車両にはありません。
二階席は窓の底辺が丁度いい高さなのですが
車端部にも無いので他の号車と比べて見劣りします。
なんか近年肘掛を省略する傾向があるようです。

客車の場合、窓側に肘掛が設置されたのは戦後のスハ43からで
別に必須ではないのですが
電車の471系を413系に改造した際に省略されて格下げ感を感じます。



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