>ヒゲ無し雷鳥様
オイネ30やスイネ30といえば、占領時代の連合軍指定客車、
いわゆる接収客車または連合軍専用車ですね。
マイロネ1302・マロネ1403の「1302」「1403」は、「軍番号」ですね。
カタカナの読めない連合軍関係者が、数字部分だけが同じ別の車両を取り違えて
混乱したのに懲りて、自分たちに分かり易い整理番号を定めたものです。
用途別の番台区分になっていました。
ちなみに、カタカナ記号と軍番号を組み合わせた標記は国鉄部内のものであり、
連合軍に対しては記号部分を用いず軍番号のみでやりとりするよう
指示されていたとのことです。
この辺の事情は、河原匡喜(かわはらまさき)著「連合軍専用列車の時代」
(2000年5月光人社刊) のP.95〜97に述べられています。
マイロネ1302は国鉄番号マイロネ38 7、これはマロネ38 7の特別室を
1等扱いしたために形式変更されていたものです。
マロネ1403は国鉄番号マロネ37 124、これは昭和28年の車両称号規程改正で
マロネ29 116となっています。
ナロネ10というのは、手持ちの資料では該当するものが出てきませんでした。
10という番号を持つ車両としては、寝台車でなく展望車で、
軍番号2101の「スイテ10」こと10号御料車(現在も大宮の鉄道博物館で保存展示)
がありますが…
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