>103列車機関士 様
北海道ファンの私は、通学の際に北海道からのアルバイト車を見つけては乗ったものですが、
何と、東海道線には、113系や153系全盛時代のS40年代前半まで
熱海→東京(下りは品川→熱海)の848レという東シナ受持ちの客車列車が残っていて、
冬季になると、オロ1両以外の殆どが北海道の客車で編成されていたことがありました。
この列車は、13:10過ぎ頃に東京に到着し、その後一旦神田方に引上げられるのですが、
私は、S40.2.3に神田でスハ3324・25(函ハコ)、スハ5053・54(旭アサ)、
オハフ607(札イワ)、オロ3510(東シナ)を撮りました。
この848レに関して客車趣味界の先輩方が調査された資料を見ますと、
S40.10.21の編成は、スハ32・43、オハ46・60、スハフ32・42等で、
所属は東シナ、大ミハ、門タケ、千ナタで、S41.2の編成では
スロ432016のみが東シナで、
他は札サウ、旭アサ、釧クシ、東イイ、新ニイ、新ナカ、水ミトの
スハ32、スハ50、オハ62、スハフ32、オハフ53で編成されています。
同資料によるS42.1〜2頃の編成では、
並ロが特ロのスロ51やスロフ53になり、北海道車は入って無いようですが、
スハ32、スハ33、オハ35等に混じってオロ40がハ代用で2両も入ったり、
格下げのオハ51等が入っています。
他に、バラバラな所属の客車で編成された例を同資料から拾ってみると、
S37.12.2にY.S.様が調査された701レ「佐渡」は、
大ムコ、天リウ、天シク、名ナコ、新ニイ、新ナオ、東オクで編成、
702レ「弥彦」は、大ムコ、名ナコ、新ナオ、東シナ、東オク、東コフで編成されています。
定期の急行がなんでこんなことになっているのか実に不思議です。
このような実例があるのですから、模型の世界なら夢は際限なく膨らみますね。
戦災復旧車の編成例についても、同会の資料に何点か掲載されていますが、
一般的には編成中にバラバラに組み込まれているようですが、
名ナゴのオハ70の例では、8両編成中両端がスハフ32で
中間の6両がすべてオハ70と言うものがありますし、
山陽線の14両編成の普通列車で、東京方3両が大ヒメのオハ71と言うのもありました。
S20年代中頃までのことですから、編成中には木造車も見られます。
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