鉄道・客レの関わる映画といえば、昭和30年代に製作された表題の映画も外せないでしょう。 
            原作は松本清張だったかと。 
            映画の冒頭、冤罪で獄死した兄の無念を晴らすべく東京の高名な弁護士を訪ねる妹。 
            朝まだきの上熊本駅からハドソン機の牽く上りローカル列車に乗り博多へ、 
            博多で東京行き急行に乗り換え(ED72?らしいカマが見えます)。 
            関門トンネルを抜け本州へ、かなり西まで進んでいた山陽本線の架線。 
            EF58が颯爽と瀬戸内を背景に走ります。いつしか夜の帳に包まれ、翌朝の日の出頃由比〜興津間を列車は通過。 
            まるで蒸機牽引列車か?と思うほどSGのエキゾーストを吹き上げ列車は東京駅へ到着します。 
            (上熊本からなら一旦熊本へ戻った方が早いようにも見えるのですが…)(^^); 
            尚、その映画で鉄道が絡むのはその部分だけです。 
             
            あと、これはタイトルは不明ですが、昔田舎のローカルUHF局が夕方の時間帯、 
            全盛期の日本映画を放送していたことがあり、 
            その映画のラスト部分、浜名湖を渡るEF58牽引の上り急行列車が出てきました。 
            石原裕次郎・北原美枝主演。 
            視力障害を負った薄幸の少女を、悪の組織から救出し、遂には視力も回復させてやるというストーリーだったかと。 
            映画のフィナーレ、2人は旅行に出かけ急行列車車中の人に・・・。 
            ラストシーンは由比〜興津を走る上り急行列車。 
            EF58を先頭に10系・43系座席車が続き、10系ハネにおそらくCロネも混ざって青帯車が3両、 
            ラストの荷物車はダブルルーフだったかと覚えています。 
            時代的にロザ・ロネの帯が青か緑か非常に微妙 
            (元々色合いが似ている上に当時のカラーフィルムではさらにこの辺が紛らわしい)のが残念ですが… 
             
            当時の映画には色々貴重な鉄道風景が残っていますので、 
            レンタルやライブラリーなど探して見られると意外な発見や思わぬお宝映像があるやも知れませんね。 |