横から失礼します。
戦後、客車に対して行われた大規模な工事は3回あります。
昭和20年代後半に実施された更新修繕、
昭和30年代に実施された近代化工事、
昭和40年代後半以降に実施された体質改善工事です。
更新修繕は主に戦時中に荒廃した客車の整備が主目的で主に32系、35系に対して施工されています。
近代化工事は客車の設備近代化を目的とするものでアルミサッシ化や蛍光灯化などが行われ
話題のスハニ35も一部施工されています。
最後の体質改善工事はメンテナンスフリー化と難燃化対策を主眼とするもので、
客車の末期に当たる昭和50年代まで実施されていました。
当該工事については客車の使用目的によって施工が決定されたのではなく、
配置区、工場の能力などによって施工両数が決定され、局あるいは配置区で施工車両を決定していた模様です。
当該工事は公報に掲載されるわけではなく(近代化工事は一部掲載されましたが・・)
履歴票に記載されているだけなので、調査が非常に難しいのが悩みの種です。 |