>>壁線様
14系寝台車に個室のない理由ですが、1971年頃はまだまだ長距離列車は旺盛な輸送需要に押され混んでいました。
乗車定員の少ない個室車など思いもよらなかったのでしょう。 実際20系列車でも個室寝台は博多あさかぜ1往復に集約されてしまいました。
14系も増備が続けばあるいは個室寝台車が出た可能性は否定できませんが、
僅か1年、100両弱が登場した時点で一旦製造が中断されてしまいました。
(理由は言うまでもないでしょう。北陸トンネルの悲劇が原因です。
床下に火元になりかねないディーゼル発電機と燃料タンクを持つことは、
殊に深夜乗客が就寝状態の寝台車ではあまりにも危険です。
以降はほぼ同スペックの集中電源型の24系に変更されてしまいました)
さて、1978年に2段寝台の15型が登場しましたが、24系のオロネ25のような個室A寝台車は登場していません。
何故でしょう?
14系15型は「あかつき」に投入されましたが、この列車ではA寝台の需要が東京発着列車に比べて小さかったので
(関西〜九州間列車はいずれもロネ需要は小さかったのですが25型導入時にハネ車オンリーな編成も登場しました。
居住性でロネにもさして遜色がなく値段が安いとあって益々ロネは出番をなくしました)、
この時点ではロネは考えられていなかったものと思われます。
或いはいずれ「オロネ15」の構想はあったのかも知れませんが、結局登場の機会を失ったものと思われます。
国鉄時代のことですからまず東京発着の列車に投入しなかったのは何故?という気もするのですが…、
或いはもしも最初の導入が「さくら」「みずほ」の置き換えだったとしたら、
オロネ25の14系バージョンが出ていたのかも知れません。
もっとも、電気系の違い以外外観的には殆どオロネ25と変わらない代物になっていたのでは?
模型の世界ならあれこれ想像してみるのもまた一興ですね。 |