設計は知りませんが、試作はありませんでした。客車の日本国内用ではE26系「カシオペア」が初ではないでしょうか?
なお、日本国内でステンレス車が205系まで国鉄では本格実用化しなかった理由はパテントにありました。
国内純正では当時コスト・技術的にうまくいかず、アメリカのバッド社との技術提携した東急車輛が
国鉄に積極的に働きかけをして納入したのがキハ35 900番台でした。
ですが試作の10両を除き増備されることはありませんでした。
これには東急車輛が気動車メーカーから電車メーカーへと国鉄より指定替えされたことも要因ですが、
もう一つは外国メーカーがパテントを保有していたことも関係していました。
当時の国鉄は基本的な部分はメーカーとの共同設計により図面を作りどのメーカーでも製造出来るように指導していました。
しかし外国メーカーがパテントを公開しない場合は他のメーカーが共同設計に参加できず
「足並みが乱れる」ことになるとのことでした。(シュリーレン台車がオシ17以外には使用されなかった例も同様)
また、以外に製造コストがかかることや予想よりも軽量化できないことも国鉄でステンレス車両が普及しない要因でもありました。
このほか、無塗装によるランニングコストの軽減が期待できたのですが塗装職場を失いかねないことになるので、
労働組合としては反対の方向であったようです。
このような事情があって国鉄ではステンレス車の実用化が遅れ、205系まで待たなければならないことになりました・・・・。
参考文献
鉄道ピクトリアル2004年2月号
キハ35系・45系特集〜オールステンレス製ディーゼル動車の嚆矢 キハ35形900番台〜より |