蒸気暖房用に機関車に蒸気発生装置を積んでおり、そこから蒸気が供給されているからです。 蒸気暖房は牽引する蒸気機関車の蒸気を暖房主管から各車に供給するシステムであり、昭和30年代半ばまで列車暖房の主力でした。 動力近代化に伴う電化、ディーゼル化により蒸気機関車以外が牽引する列車の暖房が課題となり 暖房車を連結しその蒸気を利用する方法 重油燃焼式の蒸気ボイラを使用する方法(EF56・57)
蒸気発生装置(SG)を使用する方法
(EF58・EF61・ED72・ED76・DF50・DD51・DD54・DE10・DE15)
交流1500V電源を利用する方法
(EF57《改造後》・EF58《改造車》・EF62・EF64・EF70・EF71・EF80・EF81・
ED46(92)・ED70《改造後》・ED71・ED74・ED75・ED77・ED78・ED79 等ができました。
SG搭載機は蒸気を発生しているため余剰蒸気が排出されます。
また、客車は凍結防止等のために水分等を排出する弁がありそこからも蒸気が排出されます。
現在はこれらの機関車側の暖房機関を使用する客車はほとんど姿を消してしまいました。
(ついでですがなぜ復活蒸機列車にあまり旧客を使わないかということについてですが、
蒸機の出力低下を極力ふせぐためと聞いております。
12系・14系はスハフにディーゼル発電機を搭載して客車側で自力で暖房・冷房が供給できます)
ご参考になったでしょうか。また、供述間違いなどあれば皆様ご指摘ください。 参考文献 鉄道ピクトリアル2003・12増刊 鉄道友の会50周年記念「車両研究」〜列車暖房装置を搭載した機関車と列車運行の一考察 鉄道ピクトリアル1985・6月号「スハ43系」特集 |