初代「あさかぜ」の荷物車といえば、鋼体化客車オハニ36がまず思い浮かびます。
但し、オハニ63からオハニ36への台車変更が間に合わず、当初の約1ヶ月間はスハニ32が使用されてひんしゅくを買った…
というのも、わりと有名な話ですね。
初代「あさかぜ」には全室荷物車は使用されなかったのではないでしょうか。
それに対して、「あさかぜ」の翌年に登場した「さちかぜ」は、東京−博多間で全室荷物車を連結していました。
鉄道ピクトリアル第283号(1973-9)に寺本光照氏が執筆されている「国鉄急行列車・愛称変遷史」では、
しっかり型式番号「32」が記されており、これがマニ32 91〜93だったのではないかと思います。
なお、初代「あさかぜ」の2等寝台車はマロネ40(A・Bロネ)とマロネフ29(Cロネ)で、
マロネフ29は丸屋根の100番台車が主体ですが、2両しか存在しないため、
予備車として二重屋根の10番台車が用いられたようです。 |