倶楽部メモ:客車倶楽部過去ログ集:客車列車の旅
倶楽部メモSP
福荷・広荷の運用について
山陰本線西部の客レでの運用



倶楽部メモ(185) 平成15年 1月16日〜 1月21日

投稿者 もん
投稿日 1月21日(火)17時28分38秒
タイトル 福荷・広荷の運用について
皆様こんにちは
山陰本線西部の客レについて調べていたのですが、
福荷と広荷の運用がどの列車についていたのかよくわかりません。
確か途中組み替えられ広範囲だったとおもうのですが・・・。
80-10改正以降と82-11改正以降について参考文献等ご存じの方、教示願います。
ところで話題のスハ33については、モデモからダブルルーフの方が製品化されていると思います。

投稿者 まろねふ
投稿日 1月21日(火)23時38分05秒
タイトル Re:福荷・広荷について

みなさま、こんばんわ。

>もんさま
山陰本線西部の客レの運用についての参考文献として、JRRの国鉄客車ガイド(83年及び85年度に対応)、
鉄道ジャーナル183“長距離鈍行列車の現状”に運用関係が掲載されております。
さて、ご質問の福荷及び広荷の運用ですが、山陰西部には福知山区の福荷1、下関区の広荷12
の2運用がありました。
これら運用はご存じ、広域運用で有名な列車にも連結されており、
福荷1は824レ、広荷12は831レの全区間に連結されて下りました。
車両的には50年代後半からマニ50に置きかえられてしまいましたが、
それ以前は福荷1ではマニ611が、広荷12では青いマニ36(10、59,109)が用いられており、
特にマニ3659は青塗りで張上げ屋根という異端車でもありました。
なお109は最近の資料で青塗りが判明しましたが、自分的には10と59の方が印象が強かったです。
以下運用を広鉄局客車運用表(昭和55年9月27日付)より引用します。
83年頃の運用も基本的には変わりません。

福荷1(車数1・組数7)
   福知山→敦賀(939レ)
【翌】敦賀→福知山(934レ)、福知山→京都(836レ)
【翌】京都→浜田(835レ)
【翌】浜田→益田(823レ)、益田→下関(825レ)
【翌】下関→門司(631レ)、門司→福知山(824レ)
【翌】福知山→大阪(740レ)、大阪→福知山(743レ)
【翌】福知山→敦賀(935レ)、敦賀→京都(922レ)
【翌】京都→福知山(835レ)     但し、京都〜梅小路、大阪〜宮操間回送省略

広荷12(車数1・組数4)
   下関→益田(830レ)
【翌】益田→浜田(526レ)、浜田→綾部(544レ)、綾部→京都(922レ)
【翌】京都→福知山(839レ)、福知山→豊岡(525レ)
【翌】豊岡→下関(831レ)              但し、京都〜梅小路間回送省略

以上が、ご質問の運用です。


倶楽部メモ(186) 平成15年 1月22日〜 1月27日

投稿者 もん
投稿日 1月22日(水)12時30分09秒
タイトル ありがとうございました
まろねふ様
いつもご教示いただき感謝しております。運用まで教えていただきありがとうございました。
文献は交通科学博物館で閲覧することにします。
825レは福荷だったんですね。83年頃、マニ50が旧客と50系に挟まれた形で走っていたのが懐かしいです。
下関口ではオハニ36等編成の中間に荷物車が連結されたものがあり楽しかったですよ。

投稿者 車掌@仙コリ
投稿日 1月22日(水)21時01分51秒
タイトル Re2:福荷・広荷について

山陰本線西部の福荷・広荷について、すでにまろねふ様から昭和55年運用のご教示がありましたが、
参考までに少し後の昭和58年6月1日の運用を調べてみました。
(参考文献:JRR国鉄客車ガイド)

福荷1 主にマニ50
   福知山→敦賀(939レ)
【翌】敦賀→福知山(934レ)、福知山→京都(836レ)
【翌】京都→浜田(833レ)
【翌】浜田→益田(823レ)、益田→下関(825レ)
【翌】下関→門司(631レ)、門司→福知山(824レ)

広荷12 主にマニ50
   下関→益田(830レ)
【翌】益田→浜田(524レ)、浜田→福知山(544レ)、福知山→京都(838レ)
【翌】京都→福知山(837レ)、福知山→豊岡(525レ)
【翌】豊岡→下関(831レ)

と、広荷12運用は小変更程度ですが、福荷1運用は福知山線での運用がなくなる等、
少し運用が縮小されているようです。

ところで、まろねふ様ご教示の福荷1運用に835レが2回出てくるのですが、
このような運用があったのでしょうか?


投稿者 EF58 29
投稿日 1月23日(木)09時16分40秒
タイトル 2両の福荷1

  車掌@仙コリ 様
  お久しぶりです。
 >ところで、まろねふ様ご教示の福荷1運用に835レが2回出てくるのですが、
このような運用が あったのでしょうか?

  記録によれば835レには機次位に2両の福荷1が連結されており、「あった」と判断します。
 (弊サイトー普通列車ー山陰線のページ)
  このような例は他にも東海道荷36レの大荷34(受持:京都)にもあり、運用表上はAとBの
 符号をつけていました。(現車には「大荷34」表示のみ)
  福荷1についても連結位置を明確にするため、運用表上はAかBの符号の類がついていたもの
 と推察されます。(例 福荷1(A)ー最前、福荷1(B)ー福荷1(A)後)
  さて、まろねふ様、「広鉄局客車運用表」ではどう表示されているのでしょうか。

投稿者のホームページ

投稿者 もん
投稿日 1月23日(木)12時24分33秒
タイトル ありがとうございました
車掌@仙コリ様
EF58 29様
追加のご教示ありがとうございました。大変参考になります。

投稿者 車掌@仙コリ
投稿日 1月23日(木)21時43分03秒
タイトル Re:2両の福荷1
EF58 29様
2両の福荷1について、詳しいご解説ありがとうございます。
早速EF58 29様のサイトを拝見させていただきました。
また、該当する昭和55年のJRRの編成表でも確認しましたが、
確かに836レ・922レには福フチのマニ60が1両連結されているのに対して、
835レには福フチのマニ60が2両連結されていましたので、
間違いなく福荷1運用には835レが2回入っていたようです。
連結される各列車の時刻を調べると、1度目の835レ(浜田まで連結)前の836レの京都着が17:50、
2度目の835レ(福知山まで連結)前の922レの京都着が22:14ですので、
まず1度目の福荷1を含む編成を組成し、その前位に2度目の福荷1を連結したのだと思いますが、
現場の方は大変だったものと思います。
車両の運用については勉強不足でして、大変勉強になりました。ありがとうございました。

投稿者 まろねふ
投稿日 1月23日(木)22時45分01秒
タイトル Re:福荷1は

みなさん、こんばんわ。

>EF58 29さま
広鉄局客車運用表では特にA・B等と運用は区分されておりません。
この資料では広鉄管内発着及び通過列車以外の列車に関しては編成順序も記載がありません。
私の推察ですが、運用7日目の835レ連結車は回送扱いではなかったのでしょうか。
回送であったなら特に区別する必要がないと思うのですが…
私の見た記憶では835レのマニはいつも電気が点いていなかったので荷扱いしていたかどうかも疑問ですが…

話は変わりますが、EF5829さまのHPの荷物車の写真が大変参考になりました。
特に下関区の青塗りマニ36の写真は大変参考になりました。

>車掌@仙コリさま
山陰には福荷1のようなダブル運用はいくつかあったようです。
RJ誌183の記述の中に、米子区の米附1運用が831レの豊岡〜鳥取間で、
浜田区の米9運用が米子〜鳥取間でそれぞれダブル運用であったとの事です。
小学生の頃、親を迎えに駅に行った時に見た客車(米9の運用始めの列車)が
一週間近く経った朝に見る(米9運用終わり)のかがいつも不思議に思っておりました。
実はとんでもない広域運用であった事をこの雑誌で知りました…


投稿者 もん
投稿日 1月24日(金)22時05分12秒
タイトル 荷物車の連結位置について
皆様こんばんは
福荷・広荷の件は大変お世話になりました。
これらの荷物車も列車によっては、スユニ(大郵・米郵)との編成がありましたよね。
やはり原則として荷物車が下り側(機関車次位)に連結されていたのでしょうか。
823レや831レ等は途中で切り離されているようですが、
過去の時刻表をみると途中切り離しがあるさんべ5号ではスユニの方が下り側であったりしています。
823レや831レもスユニが連結された列車ですが、原則どおり荷物車が下り側だったのでしょうか。
当時の運用は奥が深いものですね。

投稿者 まろねふ
投稿日 1月25日(土)22時31分02秒
タイトル 連結位置

みなさま、こんばんわ。

>もんさま
荷物車が下り側にあるとは限りませんよ。
先にお話しましたJRR刊“国鉄客車ガイド”を見る機会がありましたら運用表から編成順位がわかります。
特に説明書きがあるわけではありませんが、向かって左側からが前位側です。

話が変わりますが、山陰線のスユニ50は所属区によって向きが違っていました。
つまり、米郵1運用が下り側に郵便室が、大郵111,113運用が上り側が郵便室です。
“山陰”号は上下列車でスユニの運用が違うので微妙に雰囲気が違います…


投稿者 もん
投稿日 1月26日(日)07時45分18秒
タイトル 連結位置
皆様こんにちは
まろねふ様、ありがとうございました。勉強不足でした。
地元で見ることができた列車がその順番でしたので・・・。
ところで、国鉄客車ガイドですが、県内図書館の在書検索システムで検索してみたところ、
隣の市の公立図書館が83年版を在書していることが判明し、早速閲覧してきました。
探してみればあるものですね。
利用者カードがあれば貸出可でしたが、司書の方に申し出れば著作権の範囲内で
コピーサービスを受けることもできます。交通費と時間のことを考えると有意義な一日でした。

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