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             水槽(水タンク)についての質問ですが、私もあまり詳しくはわからないのですが・・・ 
            まず客車(鋼製旧型客車)の水タンクには天井設置式と床下吊り下げ式がありまして 
            一般的には床下吊り下げ式が多く、天井設置式は少数派となると思います。(特に戦後) 
            天井裏の構造についてですが、旧型客車特有の高い天井(車内)をみればわかるとおり、 
            客席部分については一般家屋でいう屋根裏のような部分はほとんどありません。 
            そこで水タンクはどこについているかというと、洗面所及び洗面所前通路上部の屋根裏 
            になります。(2重屋根車の場合は、やはり洗面所あたりの2重屋根部分) 
            この設置場所が限られる問題により小型のタンクしか設置できないため、構造は複雑に 
            なるものの床下吊り下げのタンクが多くなりました。(それだけではありませんが・・) 
            ちなみに天井に水タンクがあったオハ60では、亜鉛引鋼板製の450リットルのものが 
            使用されましたが、一般的な床下タンクは1000リットル前後の容量があったようです。 
            水タンクへの給水方法ですが、蒸気機関車のように上部から給水するのではなく、 
            床下の給水口より水道管の水圧のみによって屋根上のタンクに給水します。 
            この給水管が2本ありまして、タンク内の上の方(タンクの天井ではありません) 
            に吐き出し口があるため、満水になると給水している管と違うほうの給水口から 
            水が出てきて、満水となった事がわかる構造になっていました。 
            (満水以外のタンク内の水の量がわからず、これも欠点) 
            私がわかる範囲はこの程度ですので、より詳しい方のフォローを期待いたします。 
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