急行比叡さん、こんにちは。
スロハ32・・・小学生の頃、デパートの模型売り場で16番の完成品を見て、
「グリーン車と普通車の半々の客車があるのか」と単純に思って眺めていた印象があります。
さて、この手の半室2等車は、残念ながらほとんど優等列車には使われなかったのではないか
と思います。
特に東海道筋では、普通列車ですら全室2等車が当たり前で、中には2両連結した列車もあったくらい
ですから、まして優等列車にスロハの出番はなかったでしょう。
高崎線クラスの亜幹線になると、スロハ38を組み込んだ普通列車の記録が
RJ誌別冊No.27「JR・民鉄客車列車大追跡」に載っています。
スロハ32も、こうした列車が主な活躍の場だったのでしょう。
いわゆる優等列車ではありませんが、特別な用途の話ならあります。
RP誌1958年(後に1953年(昭和28年)に訂正)2月号所載、御料車14号登場時の紹介記事
によると、それ以前、皇太子殿下(当時・現在の天皇陛下)御乗用としてスロハ32が1両(予備1両)
指定されていたということです。
また、1950年に進駐軍の指導で作られた特別職用車(インスペクションカー)には、
スロハ32を改造したものが何両かありました。のちに原形式に復元されましたが、
その際北海道用として100番台になっています。
|