ご無沙汰しております。「ED76109」でございます。
先達の皆様方は、周知のことと存じ上げますが、
11日に発生致しました「江差線泉沢・札苅」の貨物レ脱線事故の影響で、
「海峡線」は14日の午後まで不通となっておりました。
このため、「北斗星」「カシオペア」及び「トワイライトEXP」始めとする優等レは軒並み「ウヤ」となり、
約一万六千人に影響がありました。それでは、少々戯言を・・・。
1 脱線した貨物レは「泉沢」駅の手前ですでに脱線しており、
「泉沢の上りフォーム」を破損(コンクリートの端の部分が捲りあがり、金属部分がむき出しに)しながら通過。
そして、件の事故現場で「ELの機関士」氏が異常に気付き、緊急停車という次第であります。
しかしながら、問題視されているのは、この現場では今年の4月にも貨物レの脱線事故が発生しており、
現場付近を通過する時速(約60km/h)が問題視されていたにもかかわらず、
「JR北海道」は何も改善していなかったという事実であります。
2 本来であれば、事故発生の翌日(12日)には復旧できたらしいのですが、
「鉄道事故調査委員会」の現場検証等のために不通日時が延びてしまったようで、
乗客のインタビューでは「事故ばかりのJRには呆れた」との過激発言もございました。
この時期であれば、「スーパー白鳥」は」約6割程度の利用率とのことでありますが、
連休前ということで「客足の減少は死活問題」との「函館市観光協会」のコメントも発表され、
15日からの完全復旧に道民一同、胸をなでおろしているところです。
3 今回の事故で改めて強調されたのは、対本州との物流ラインであります。
現在、「対本州の貨物レ」は1日当たり「20本」程度ということであり、
今回の事故で「農産物」を中心に「フェリー」での代替輸送を余儀なくされました。
「JA」では「1日500個のコンテナ」で「玉ねぎ等」を出荷している関係上、
「フェリーでの輸送を本格的に検討したい」との談話も発表され、「鉄」としては暗澹たる思いであります。
事実、道内での雑誌の販売の遅れが散見されるなど、
物流の大動脈としての「青函隧道」の重要性を改めて思い知らされました。
長々と失礼致しました。以上、「中年客車鉄ちゃん」でありました。 |